読売新道

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■行程

2012年夏、蝶が岳おひとりさまテントデビューをしたときにMさんと知り合いました。
Mさんに教えてもらった黒部渓谷歩き(Mさんが行ったのは下ノ廊下だったけど、私はなぜか読売新道だと勘違い)、いつか行きたいとずっと思っていました。5年越しの夢がやっと叶いました!!

交通(飛行機・車)
東京
 ↓ 中央道
安曇野C
 ↓ 県道
七倉駐車場

旅レベル

技術レベル:●●●
体力レベル:●●●
日程    :2泊3日

 2017年08月11日 裏銀座登山口(6:00)〜烏帽子小屋(9:20)〜野口五郎小屋(13:00)
 2017年08月12日 野口五郎小屋(4:30)〜水晶小屋(7:00)〜水晶岳(8:30)〜赤牛岳(11:00)〜奥黒部ヒュッテ(15:00)
 2017年08月13日 奥黒部ヒュッテ(7:10)〜針の木谷船着き場(9:10)〜ロッジくろよん(13:40)〜扇沢15:00


せっかくの長いお盆休み、どこか長い山行したいなぁ。
・・・だけど、残している百名山は北海道や東北、なかなか行きにくいところ。
そうだ、「天気が悪い時は危険だから行ってはダメ」と言われている読売新道、停滞覚悟で行ってみよう!
読売新道は長い上、水晶岳から黒部湖まで小屋もテン場も水場もなく、エスケープルートがないため、
お天気がとても重要。
エボさんを誘ったら「行ってもいいよ〜」とのことで、今回もお付き合い頂きました。
今回は歩行時間が長いので、
テン泊ではなく小屋装備。かなり身軽です。


塩見岳に続き、仕事終わりに最終のバスで、
今回は松本甲府駅へ。
松本駅1::43着予定は30分遅れの2:15着。
お盆初日の高速道路はすでに渋滞が始まっています・・・
駐車場到着は4:10。
駐車スペース約30台、路肩に何とか駐車成功。

この駐車場から、高瀬ダムまでタクシーに並びます。ここの登山届はWeb申請の人を除いて、現地で提出する人はボランティアのチェックが入ります。。。

ここでボランティア&ガイドもしている方と仲良くなりました。
タクシーを降りたところから、40分ほどトンネル歩き。

その後、吊り橋を渡っていよいよ、裏銀座登山口から
スタートです。

 
ここは北アルプス三大急登のブナ立尾根。
地図によると、標高差800mを4時間40分で上がります。

烏帽子小屋まで樹林帯の中を歩きます。烏帽子小屋まで数字が書いてあるので、「もう少し、もう少し・・・」と思いながら歩きます。

もっと辛いと思っていましたが、「辛い」と覚悟して登ったのでそうでもありませんでした。

9:20、烏帽子小屋到着です。
 
烏帽子小屋の前にはお花畑が広がります。
こんな曇り空だったので、炭酸飲料を飲んだら一気に冷えました。


小屋の前には一般的なピンクのコマクサの他に、白いコマクサが咲いていました。望遠レンズで何とか撮影。
でも向こう側向いていました(涙)

烏帽子小屋を超えて下ったところが、
烏帽子小屋のテン場。

烏帽子小屋は本日、超満員で予約を断れた人もいたそう。

ここのテン場は棚田状になっていて、上の方が小屋に近いけど、下には池があって景色が良く・・・ なかなか場所選びに悩みそうです。

烏帽子小屋のテン場 
こんな曇りの日に励ましてくれるのは、雷鳥くん。
かなり大きくなったヒナと2匹の親子に遭遇。
写真は親鳥。
普通は5匹ぐらいのヒナが生まれますが、天敵に襲われたりして数が少なくなってしまうそうです。
烏帽子から野口五郎岳までは、ずっとこんなお天気。

立山連峰、槍・穂高は見れませんでしたが、明日歩く水晶や赤牛岳を見ながら稜線歩きを楽しみました。
登山届を提出したときに仲良くなったガイドさんに、見える山の名前を教えて頂きました。

ちょっと隠れてるけど赤牛岳をバックに 
13:00、野口五郎岳に到着。
本日、2人で1枚のお布団でした。予約のときは「3人に1人のお布団も覚悟してください」と言われたました。1泊夕食付、8,500円也。
お水は有料、1リットル200円。

昔はテン場があったそうです。なぜここにテン場がないかというと、強風でテントのポールが折れ、多くの人が小屋に駆け込んできた経緯があり、テン場をなくしたそうです。


小屋から歩いて10分ほどの
野口五郎岳山頂へ。
歌手の野口五郎さんは有名ですが、その芸名はこの山の名前からとったそうです。
へぇ〜
「へぇ〜」ではなく、今回は「しぇ〜」ポーズを決めてみました♪
さや吉とカーミットは白シャツと迷彩パンツでお揃い

ちなみにこの写真を撮ってくれたのは、山岳警察?レスキューの方で、とてもかっこいいお兄さん2人組。
さや吉とカーミットの衣装がお揃いなことも気づいてくれました!

夕飯まで時間があったので、ガイドさんやレスキューの方とお話をすることができました。

ここ野口五郎小屋は、次の小屋まで結構離れています。
かなり疲れていそうな人、高齢な方に対しても
「危険だから、これ以上行ってはいけません。」
とは言えないそうです。

現在16:00、野口五郎を離れて水晶方面に行く人を「お気をつけて」と見送ることしかできません・・・
野口五郎岳小屋の夕飯は天ぷら 
2日目の朝、4:30出発。
実は3:00起床の4:00出発の予定でした。しかし、3:00に起きて朝食を食べようにも、さや吉は
昨夜からの高山病が回復しておらず吐き気が・・・狭い布団で寝たのと、人の熱気のせいで更に悪化。
外の空気を吸って、バファリン飲んだらだいぶ落ち着きました。。

金曜夜からほとんど寝ておらず、
昨日の夕飯前に昼寝をしてしまったのが敗因・・・。
ちょびっとモルゲンロート 
一瞬、槍さん顔出し 
MTB、担いでいる人がいる!!

水晶方面から、MTB(マウンテンバイク)を担いでくる人とすれ違いました。撮影許可を取って、パシャリ。

すごい、すごすぎる!
さや吉はロードバイクの軽さは知っているけれど、ロードの軽さでも担いで登るのは無理・・・え、岩場とか、大丈夫なのかな??
MTBを担いで下ってくるツワモノ発見!! 

この辺り、今回の山旅の2番目の目的地。
水晶岳手前の赤い岩たち。
水晶岳から野口五郎の道、4年前の夏に水晶に登ったとき
あの赤い岩は何?いつか絶対、行ってみたい!!
と思った地点。
曇っているのが残念だけど、ここに来れて良かった!
写真には納められませんでしたが、ブロッケンも一瞬出現。
4年越しの夢が叶いました。

7:00、水晶小屋到着。
この先、本日のお宿奥黒部ヒュッテまでゆっくりできるところがないので、しっかりご飯を食べることに。本日の歩行時間12時間の予定。

みなさん、これから進む登山道情報を得ています。

4年前、汚かったトイレは新築されてました。ちなみに
昨日の水晶小屋は、2枚の布団に5人だそうです!!(驚)

なんだかはっきりしな天気の中、
水晶岳・赤牛岳を通過。
水晶岳山頂は狭く、撮影待ちしていました。どの写真にも知らない人が、フレームイン(泣)
反対に、赤牛岳まで来てしまうと人が居らず。みなさん、水晶から左に折れて、高天ヶ原に向かう様子。


赤牛で休憩していると、沢登りの道具を持ったお兄さんが上がってきました。 
どうやらこれから下の読売新道は、かなりの土砂降りだった模様。
沢が増水のため、泣く泣く沢ではなく、登山道を登ってきたそうです・・・


赤牛岳を超え、いよいよ
読売新道樹林帯へ!最初は雨の影響で、水たまり地獄
次に、あゆあみちゃんの前情報、ネットの書き込みにあった
根っこ地獄
下りは膝に堪えると思ってストックを持ってきたけれど、それ以上に岩や木を掴む動作が多く、
ストックは邪魔になりました。

奥黒部の森は手付かずの自然で、特に松の巨木が多くて感動しました。
素敵なところだけど、みんなには来てほしくない、そーっとしておきたい場所でした。

15:00、奥黒部ヒュッテ到着。

1泊2食9,500円也。
ここはなんと、
石鹸が使えるお風呂があるんです!
でも1人しか入れない浴槽とカランが2か所、3人1チームで入ります。男女で1つなので、お風呂場の前で知らない方とチームになって入りました。
奥黒部ヒュッテへ向かう途中、ダムの方からヘリのホバリングの音が聞こえて「事故発生?」と思ったら、本当に上ノ廊下で死亡事故がありました。沢登歴40年の男性が、危険を感じてき返そうとしたときに流されたそうです。
そのため、宿のスタッフがお手伝いに行ったご様子で、夕飯の時間が遅れました。

ご主人の話では、ここ奥黒部ヒュッテは年間宿泊者数300名のとても静かな山小屋だそうです。バックグランドが変わっていて話がとても面白く、ナイスキャラなのでまた会いに行きたいです。
奥黒部ヒュッテの夕飯はハンバーグ 
3日目の朝、7:10奥黒部ヒュッテ出発。
今日は下るだけなので(・・・といっても6時間近く歩きますが)、小屋の朝食を食べました。

昨日、霧の中だった赤牛岳が見えます。
今日は稜線歩き、気持ちいいだろうな〜

でも、読売新道を登るのはきついので遠慮します(笑)

いよいよ今回の1番の目的地、
読売新道渓谷歩き!!
去年、下ノ廊下を歩いたけれど、黒部渓谷歩きは5年越しの夢が叶いました。
よくこんなところに、階段を作ったなぁ〜。
9:10、針の木谷船着き場到着。

他の登山者と「こんなところに船着くの?」と半信半疑。
奥黒部ヒュッテのご主人が
「下に下りていない渡し舟来ないから、下りて待っていること」と言っていたので、下りてアピール。
関西電力が無料で渡し舟を出していて、双眼鏡で対岸から人がいたら、舟を出すシステムだそうです。
どうやって舟を着岸させるんだろう・・・
お、平ノ小屋から登山客を乗せてやってきた
上の赤矢印にドーンと突っ込んで来た(笑) 
無料の渡し舟に乗れました!
乗船と同時に、名前・住所・次の目的地などを書くよう、紙が回されました。


進行方向右手に針の木岳、スバリ岳、かっこいいなぁ〜

同じ渡し舟に乗った登山者は先を急いでいましたが、
平ノ小屋からの景色はサイコーで、しばし休憩。


平ノ小屋からまだまだ歩きます。
ロッジくろよんまで、この平坦道が何気にきつかった!
ロッジくろよんが見えてから、湖岸を大きく迂回するのが長かった・・・途中、川岸の道をロストしました・・・
13:40、ロッジくろよんに到着。
ここはもう普通の観光客も歩いて来れるところです。
長い3日間が終わりました。

全歩行距離30キロ・27時間
お疲れさまでした!!

今回の山行、いつものことながら「天気次第で臨機応変に」と思っていたので、1週間前まであまり下調べをしておらず・・・
3日前になって、「あれ?テン泊地ないの?」
軽量化しないと距離歩けないので、激混み覚悟で山小屋を予約。
普段、3000m級の山に登っても高山病にはならないさや吉ですが、混んでいてゆっくりできない環境、前日あまり寝ずに山行を行ったため高山病になってしまいました・・・野口五郎で撃沈しているときに、「下山してもいいよ」と言ってくれたエボさんに感謝です。

軽量化のおかげで、思ったより楽に山行を終えることができました。
次回読売新道に行く機会があれば、は晴れた日に稜線歩きがしたい!!

【教訓】
 山小屋泊のときは特に 体調を整えて登山するべし

 混んだ山小屋は睡眠時に身動きできず、熱気もひどい・・・

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