餓鬼岳〜燕岳縦走

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■行程

餓鬼岳は飛騨山脈(北アルプス)にある標高2,647mの山。山体全てが長野県に属し、中部山岳国立公園内にあり、日本に百名山に選定されている。高瀬川の支流の源流の花崗岩質の山である。


交通(飛行機・車)
東京
 ↓ 関越・上越道
豊科

 ↓ 国道・道道
白沢登山口

旅レベル

技術レベル:●●○
体力レベル:●●●
日程    :2泊3日

2020年8月29日
信濃大町(6:00)〜白沢登山口(6:30)〜大凪山(11:20)〜餓鬼小屋キャンプ場(14:40)
2020年8月30日 餓鬼小屋キャンプ場(8:00)〜東沢岳(11:10)〜東沢乗越(11:30)〜燕岳(14:40)〜燕山荘(15:35)
2020年8月31日 燕山荘(7:30)〜合戦小屋(8:00)〜中房温泉(9:50)


会社の創立記念日は9月1日なのですが、会社の上層部が気を効かせてくれたのか、はたまた自分たちが休みたかったのか、今年は8月31日(月)が創立記念日休みとなり3連休。 1か月前からそれは気づいていたのだけれど、8月も終わりに近づくと「やっぱり山に行きたいなぁ〜。今年は北アルプス行ってないなぁ〜。」という思いがフツフツ沸き上がり、ダメ元で同じ会社の隊長ことIさんに声をかけたところ、空いているとのこと。何パターンか行きたいコースを提案、コロナでなまった体にはこのコースがいいのでは?ということで、餓鬼〜燕岳の縦走に決定!・・・そうは言っても、2年前の2018年8月、餓鬼岳〜唐沢岳に登ったときかなり辛かったけれど、大丈夫かな・・・?
テン泊装備で、標高1,600m上げることができるのか?!

新型コロナウィルスの影響
旅の計画を始めたのが、1週間前。2人なので公共交通機関の方が安いかな?と思い、高速バスをチェックしたところ、さすがに新型コロナウィルスの影響で登山者が少ないと言えど、既に満席。キャンセル出ないかな〜と何度も予約サイトを覗きに行ったけれど、やはり空かず。並行してレンタカーを予約、結局レンタカーで行くことになりました。
隊長が言っていたけれど、
現在の状況下で金曜夜に登山の恰好で電車に乗ると、白い目で見られるとのこと。公共交通機関を利用すれば飲酒ができるメリットがあるけれど、今はどっちがいいか・・・?とのこと。まぁ、さや吉は下戸なんでどちらもでもいいのですが(笑)

テントについて、今年は完全予約制。
おかげで
「早く行って場所取り」の必要がないので、のんびり登れていいかもしれません。

アルプスアルプス第一交通さん、お世話になりました
信濃大町の駅で駐車してタクシーで白沢登山口に行くので、タクシー会社に予約の電話。電話すると、車を置かせてくれるという。何と太っ腹な!!嬉しいサービスです。駐車料金が浮きました。

朝6:00に登山口に行くとほぼ満車。浜松ナンバーの女性が無理やり駐車していました。そこに停めたら、タクシーがUターンできないよ。。。

登山口から最初はこのような沢沿いの道を行きます。

途中、滑りやすい岩の上、朽ちた木の橋・・・
歩きにくいところが何か所か。
沢沿いを進みます
シラヒゲソウ(白髭草)
沢沿いにはシラヒゲソウが咲いていて、癒してくれます。
それにしても久しぶりの15キロ越えのザック、なかなかシビれる・・・。テント泊装備の登山は、去年10月の白馬岳以来です。

ザレザレの足場
大凪山山頂は樹林帯の中

最終水場を過ぎ、いよいよ餓鬼岳の登山開始!
今回の登山は、1日で標高1,600mを上げます。テン泊装備なので、かなりきつい・・・
大凪山までの道は上の左の写真のように、かなりザレています。前回もここがいちばん辛く、そして危ない地点で、隊長は持ってこなかったけれど、
今回私はヘルメット持参しました。

やっと、大凪山に着いたけれど、これから
百曲がりもあるんだよな。。。隊長もかなりへばってました(汗)

この鬼さんに癒される
14:40、餓鬼小屋到着。

コースタイムより1時間遅れて、餓鬼小屋到着。
ヘロヘロになりながら小屋の前を通ると、宿泊客に声をかけられました。相当ヘロヘロだったっぽい。
今夜の小屋泊は6名とのこと。

左の鬼さんの絵が大好き。
花を持って「よく来た」とねぎらいの言葉をかけてくれる。このTシャツがあれば絶対買うのに〜!!
こんな天気なので明日の天気に期待、餓鬼岳は明日登ろう。

小屋のスタッフが言っていた通り、テントを張って一息ついたら、雨が降ってきた!
バックは餓鬼岳
ハンバーグ丼と無限ピーマン
今回、コック長に任命されました。
今宵のご飯は、
ハンバーグ丼、無限ピーマン、ニンジンといんげん、卵スープ。味覚が微妙に違うので、家族以外にご飯を作るのは緊張します。
夕方〜夜にかけて、雷雨が・・・。凄い雷の音がして、ビビりました。凄く近くに落ちたように思ったけれど、きっと遠いんだろなぁ・・・。

我々は傘を持ってきておらず、「寝る前にトイレ行くの面倒だなぁ〜」と思いながら寝床に入ったら、そのまま寝てしまいました。

明け方3:00頃起きたら、きれいな星空が広がっていました。

2日目

この日の日の出は雲があって、いまいちでした。
テントの中から焼きおにぎり(残念ながら火がうまく通らず、失敗)を食べながら日の出鑑賞。

昨日登らなかった
餓鬼岳登頂。
今日行くルートはどんな感じなんだろう?
餓鬼岳山頂
これから行く剣ずり方面
30倍ズーム、隊長見っけ!テントお片付け中。

左上の写真。
餓鬼小屋からテン場に行くこの辺りが、いちばんのお気に入り地点。



8:00、テントを片付けて燕岳に出発!

まずは岩々の
剣ずりと言われる地点へ。
テン泊装備だし、久しぶりの岩場で緊張・・・
いよいよ剣ずりへ
岩の剣先、右側を歩く
七倉ダムが右の眼下に
木のハシゴや・・・
鉄のハシゴもあり

こういった岩場を行くとき、たまに背の低いさや吉はステップが届かないところがあります・・・。
しかし今回は、高いステップも何とか足が伸ばせて登り切ることができました。もし雨で岩が濡れていたら厳しかったでしょうが・・・

白沢登山口付近の頼りない橋に比べたら、かなり立派なハシゴが整備されていて、安全なルートでした。

たぶん東沢岳
11:10、ようやく東沢岳に到着。
ここまでのコースタイムは2:30なのに、3:10かかりました・・・
アップダウンが多く、GPSを見ては「まだ着かない、まだ着かない・・・」の繰り返し。

ここまで足を伸ばすのが少ないせいか、お始末な道標。なんて書いてあるか不明だったけれど、GPSにより
ここを東沢岳とする!!
11:30、東沢乗越到着。
ここで初めて、人とすれ違う。燕岳から来た方で、これから中房温泉に下るそう。この方曰く、中房温泉までの下る道も、ここまでと同じような荒れ果てた道らしい。
隊長は「ここから下山しちゃう?温泉もあるし、キャンプ場もあるよ」なんて言っているけれど、ここまで来て諦めるなんてあり得ません!!

この後、燕岳の登り口へのルートを見失い、15分ほど時間をロス。うっそうとした道は、何かに見張られているようで怖かった・・・
東沢乗越
東沢乗越から樹林帯をしばらく行くと
チングルマの綿毛地帯へ
やっっと北燕岳到着
14:30、やっと北燕岳に到着。

・・・といってもここから少し上がって北燕岳頂上。
もはや頂上を目指す体力は残っていません・・・


北燕岳〜燕岳の稜線が今回いちばんきれいなお花畑地点。

トリカブトなど、青系のお花を中心がたくさん咲いていました。
北燕岳のお花畑
コマクサ
高山植物の女王、コマクサもたくさん咲いていました。
でもあまりの疲れっぷりに
感動半分(笑)
14:40、燕岳頂上に到着。
疲れすぎて覚えていないけれど、ガスっていて眺望はいまいちだったような・・・。

カーミット、燕岳へ四度目の登頂
麻婆春雨丼、美味しかった!
15:35、燕山荘に到着。
小屋近くのテン場は既にテントがいっぱい、トイレ近く下の方にテントを張りました。
燕山荘のケーキを楽しみに今日はここまで頑張ったのですが、雨が降ってきて喫茶は利用できず。(小屋内の喫茶は、宿泊者のみ利用可)さや吉は雨も降っているし、小屋にジュースを買いに行く元気もなく・・・。
夕ご飯まで時間があったので、隊長と反省会。
この2日間はお互いの山人生のなかで、辛い山行上位であると同時に、かなりの満足感を得られたと、意見が一致しました。

本日の夕飯は、麻婆春雨丼、コンビーフとピーマンの炒め物、玉子スープ。

この日も夕方、すごい雷が・・・

昨夜の餓鬼岳のテン場でも、この夜の燕岳のテン場でも夕方雷雨に見舞われましたが、明け方は星空が広がっていました。今年初めての星空、北アルプスに来て良かった〜!

普段使ってる30倍ズームのコンデジは星空撮影できないので、天気予報がいいときはコンデジ2台 with 三脚でいつも山を登ります。

燕山荘と星空
真ん中は槍ヶ岳
3日目。
今日は下るだけ。バスの時間を気にする必要があるけれど、気持ち的に余裕が。
東側は雲に覆われて日の出はいまいちだったけれど、雲海がきれいでした。


時間的に余裕があるので、テントを干しながらパッキング。
いつもこのくらいの余裕があるといいなぁ〜
日の出待ちの人たち
日の出時間、東側には雲海が広がります
テントを干しながらパッキング
合戦小屋、念願のスイカを食べる
7:30に燕山荘を出発、8:00に合戦小屋に到着。

こんな早くから合戦小屋名物スイカが食べれるか恐る恐る聞いてみると、スイカはこの時間も食べれるとのこと。やったぁ〜。
四度目の燕岳、初めてスイカを食べました。


この後、中房温泉で汗を流し、中房温泉→穂高駅(バス)、穂高駅→信濃大町(電車)で移動、信濃大町から車で帰宅しました。

2020年特別な夏(with コロナは来年以降も?)、初めての北アルプス。

いつもと様子が違い、事前リサーチがいろいろ必要でした。餓鬼小屋のHPに特に予約のことが書いてなかったのでスルーしていたら、隊長が「餓鬼も予約が必要だよ」と言って、予約の電話をしてくれました。
通常、予約なしでも泊まれる山小屋はソーシャルディスタンスや消毒の徹底を行うため、人数制限。
テン場も密を避けるため完全予約制。

いつもなら場所取りのため急いでテン場入りしないといけませんが、コロナのおかげでゆっくり登山できるのはいいかもしれません。その代わり「天気がいいから思い立ったら登山!」スタイルはできませんが・・・。
いつも以上にリサーチし、計画を立てなければ・・・

今回の教訓 その1 : withコロナ いつも以上に リサーチと計画を

計画と言えば、リハーサルも必要だった山ご飯・・・。
2日目朝、前の晩のごはんをおにぎりにして、網で焼きおにぎりにしようとしたら・・・火力が足りず、中身が冷たいおにぎりを食べることに(汗) 更に、しょうゆを霧吹きで吹きかけたけれど塩味が足りず・・・。
あと隊長に教えてもらったけれど、暑さで食欲が落ちるので、
夏の山ご飯はさっぱり系か、掻き込めるよう汁もの系がいいらしい。

今回の教訓 その2 : 山ご飯 時間があれば 家でリハ

また、8/29の夜、テン場で雷に怯えていましたが、下界の白沢登山口付近は豪雨で橋が流されたとのこと。ヤマレコやYAMAPで投稿を見ると、「2mの高さの登山道、いきなり道がなくなっていた」とのレポが・・・人によっては「膝丈ぐらいを渡渉した」と書いてあり、自然の驚異を感じました。
この豪雨のため、白沢登山口閉鎖、餓鬼小屋の営業も2020年は終了とのこと。我々は縦走のため、白沢登山口には下りませんでしたが、2020年最後の餓鬼小屋利用者となりました。お世話になりました。

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